kenpi20の灰色マインドマップ日記

都内で暮らす会社員のライフログ、現状把握、自己分析

日記2023.5.12 『大脱出』感想(ネタバレあり)ーー勝手にガチ番組だと期待した僕がバカだった?

2023.5.12

 

 

・今日はDMM TVの配信番組『大脱出』を観た。

水曜日のダウンタウンのプロデューサー・藤井健太郎さんが制作した番組で、「クロちゃんほか芸人達が監禁された部屋(等)からの脱出を図る」といういかにも水ダウらしい番組。


「テレビでは出来ない過激な内容」というのが売りの様子。

 

 

水ダウ自体は以前は結構観てたし、配信番組というのを観たことが無かったので興味本位で観てみた。

 

 

感想としては、面白いポイントはいくつかあった。
一方で、残念に思うポイントもそれなりにあって、「テレビでは出来ない配信番組」というのもこのくらいなの? という失望もあった。という話。

 

 

 

 

(以下、ラストを含めたネタバレ注意)

 

 


一番残念だったのは、「どう見てもやらせ(演出)だろう」というシーンがあまりにも多かったこと。

 

 

ネットの評判では「テレビにはないガチさ」「ガチだからこそ辿り着けた脱出法」などと書かれていたので興味を持ったのだけど、脱出方法含め、どう考えても台本があるだろうという点が多くて残念だった。

 

 

 

具体的には以下の通り。

 

 

・クロちゃんの脱出方法
 首まで地面に埋まったクロちゃんは、犬を使って自分の周りの土を掘らせて脱出するという結末だった。
 が、画面を見る限り、犬は少量の土しか掘っておらず、とてもじゃないが埋まった人が片手を出せるほど進展したようには見えない。


 だからつまり、元から自力で手くらいは出せるように埋めてあったんじゃないの? と思う。


 ※映像を見ると、脱出するカットに入った途端に地面がゆるゆるになっているようにも見える。

 

 


・皆の脱出時間がバラバラなのに、何故かほぼ同時刻に集合


 普通に考えて、(台本通りに)どこかで待機をしていていたのだろうが、それをわざわざ隠して偶然を装っているのが残念だった。

 

 


・人間が一人足りないという場面で、途中で別れたインストラクターのことを思い出さず、新たな参加者を探す展開


 普通に考えて、先ほど置いてきぼりにしたインストラクターを呼ぶだろう。
 というか、「全員が必要」ということは、「本当にどこかのチームが脱出できなければ、全員がクリア不能でお蔵入り」という訳だけど、そんなリスキーな事が出来る訳がない。だからほぼ同日に皆がクリアしたのは何か作為的なものがあった、ということになる。

 

 


・最後の脱出方法 ラストでは、どうしても村の正門を開けるためのドアが見つからないために、古いトラックで突っ込むという展開になる。


 これについてネットでは「企画者の想定外の脱出方法だ」と褒める声が多かったが、
「たまたま見つけた廃棄トラックにたまたま鍵とガソリンが残っていた」なんて事があるとは思えないし、門の向こうに何があるのか分からないのにあんな速度のトラックで突っ込むとは思えない。

 これが台本通りだったと思うのだが。

 

 


・「赤の鍵が見つからない」ことが最後の部屋の関門となっている。

 赤の鍵を見つけずにクリアする展開が、あたかも「企画者の想定外」であるように描かれていた。

 最後の部屋の関門(盛り上がる箇所)が実質的に「赤の鍵のアクセサリーが分からないこと」しか無かったのだから、逆説的に、「赤の鍵が見つからないことは企画者の想定内だった」と言えるだろう。

 

 


—-

 


大人気なく色々と指摘したが、ざっくり言うと「ガチでやってるのかな」と期待した自分が恥ずかしく、トホホという気持ちになったのだ。

 

 

一応言っておくと、僕はテレビ番組の「やらせ」にはかなり寛容だ。バラエティ番組なら、別に自力で無人島を脱出しなくてもいいし、裏で休憩してもいいさは何を食べてても良いと思う。

 

 

それは、「テレビ番組(バラエティ)とはそういうもの」という共通認識があると思っているから。
プロレスみたいなもので、分かって楽しむものだと思っている。

 


『大脱出』もそうだったのだろうか? プロレスを楽しむものだったのか?
だとしたら僕が完全に「読めてない」ということになる。

でも、そうだとしたらやはり大脱出は「テレビ的」な番組だったという事にもなる。

真新しいものが見たかったので、ちょっと肩透かしだった。

 

 


他に残念だなと思った点。

 

・クイズの答えを電話で聞く部屋について
テレホンカードが定時に支給されるという設定なので、「食べ物は確保できるし、いずれは確実に外に出られる」訳だから、脱出ゲームとしてあまり成立してないように感じた。寒いのは過酷だったろうが。

 


・各部屋から脱出した後に皆が合流した後は、皆の顔に余裕があって、単なる「芸人がわちゃわちゃしてるバラエティ」っぽくなってしまって残念だった。

 

 


・まとめると、こういう配信番組の言う「テレビでは出来ないこと」という枠が、まだちょっと甘いんじゃないの? という気はした。勝手に期待したのがいけなかったのかな。

 

 

 

 

最後に、面白かった点について。

 


・ラストの話。
「スタジオで観ている役のバカリズム・小峠の二人も、実は監禁されているゲームのプレイヤーだった」
という展開は、叙述トリックみたいで面白かった。

上手いのが、途中で「ハゲって発狂しやすいんだね。俺たち二人なら俺(小峠)から発狂するってことか」とふざけて言うシーンがあるところ。
二人もプレイヤーだということを案に示唆しているのが上手い。

 

 


・「ラジオ番組にメールが読まれたら、ペンネームにまつわる品が貰える部屋」(岡野・きしたかの高野ペア)からの脱出方法(地面にツルハシとスコップで穴を開ける)について、正解ルートが最後まで明示されない点は、確かにテレビには出来ない演出という風に思った。
(まぁツルハシを後で使う場面があったので、すべて台本だったのかもしれないが)

 


そんなわけで、楽しめる点もありました。グダグダ言ってすみません。

 

 

・日記。

 

 

・今日は娘(1歳)が風邪ぎみなので、一日有給をとって在宅。
 そんな訳で『大脱出』を観た。
 不満もあったけど、まぁ暇つぶしに良かったかな。


 娘は鼻水以外は元気そうで、おもちゃを別の棚にしまったりとトリッキーな遊びをしていた。

 

 


・夜は山本ゆりさんの「豚こますき焼き」を作った。男飯だなあ。

 

 

・自分も喉が痛くなってきた。まあうつるよなあ。

 

 


・昼は近くのスーパーで、パック寿司と焼きそばを買った。食べ過ぎ! だけどここの焼きそば(広島焼き)を食べてみたかった。
 結果は普通。うん。でも焼きそばが好きなので良かった。