■ 基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験は、その名の通り、情報系人材の、基本的な知識を問う試験。選択式。
基礎的な内容だし、情報系界隈では「資格取得よりも実際に何かを開発した方が勉強になる」という風潮があるので、それほど実務に使えるわけではない。
ただ、持っていると、就活や職場で「情報系でやっていく気持ちがある」というアピールが出来る資格ではある。と思う。
※試験形式は公式サイト参照(2023年度から変更あり)
■受験者(私)について
会社員。情報系の実務経験はない。
ただ技術系社員として、工業用ロボットのコードを書いたり、SQLを少し触ったり、エクセルのマクロ(VBA)を作ったりしたことはある。
色々な仕事の中で、そうした情報系の作業が一番楽しく感じることに気付いたので、
情報系の部署に異動願いを出そうと考えている。
その際に少しでもプラスになればと思い、基本情報技術者試験を受けることにした。
■合格までのスケジュール
2022.12 勉強開始
2023.3 申込
2023.4 受験(合格)
■2023年からの変更点
午前問題→「科目A」に名称変更。範囲変更なし。問題数80→60。
午後問題→「科目B」に名称変更。情セキ2割とアルゴリズム(擬似言語)8割に。データベース・表計算などは削除。
大問5(選択)から小問20(必須)へ。
・採点→IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づく方式に変更。
※詳細はこちら
基本情報技術者試験が変わる!2023年4月からの変更点を徹底解説!|情報処理|資格の学校TAC[タック] (tac-school.co.jp)
※以下のPDF「基本情報技術者試験 変更のポイントと新試験攻略のための学習法」が詳しい
https://www.tac-school.co.jp/file/tac/kouza_joho/pdf/8QWkXxf2f-I.pdf
■勉強方法
・勉強期間
2022.12.15頃~2023.4.23
・初めにしたこと
まずは公式サイトをよく読み、今回から問題形式や受験方法、時期などが大きく変わることを確認。
・勉強方法(午前(科目A))
テキスト・問題集は購入せず、ネットの過去問を解くのみにした。
※基本情報技術者試験ドットコム (fe-siken.com)
理由(1)一度ネットで過去問を解いたところ、既に合格点を超えていたため、テキスト不要と判断。
理由(2)この試験は過去問の流用が多く、問題文も選択肢もそのままなことが多いため、過去問を解くのが最優先と考えた。
※ちなみに、2023年度の形式変更後も出題範囲はほぼ変更なし(午後が狭まっただけ)なので、テキスト買うにしても古いテキストでも問題なさそう。
具体的には一日15分、スマホで、上記サイトで解いた。(通勤時間中など)
間違えた問題は、その場で暗記カードアプリWordHolicでカード化(カードの表に問題、裏に解答+解説をコピペ)
上記サイトの解説だけで分からなかった時は、ググれば大抵のことは載っている。
(検索ワードの最後に「基本情報」と付けると、ちょうどいい難しさの解説が出てくる)
覚えにくい単語などは、無理やり語呂合わせを考え、それもカードの裏に書いておく。
またこの試験は選択肢問題(記述式ではない)のため、「何となく」の暗記でOK
(「ペで始まるカタカナ語」とか、「何かを探索するシステム」とか、その程度の記憶で良い)
カードは、正解してから1日後→3日→7日→14日→30日→45日→60日後に復習する設定にした。
(以前に別の試験で試行錯誤して辿り着いたサイクル。記憶力の良い人はもっと復習回数が少なくていいはず)
(カードは毎日、朝に見返し、その日に復習する分を復習する)
※カードを復習したため、過去問そのものの解き直しは行わなかった。
※間違えた分野の分析もしようとしたが、どの分野も一様に間違えていたのでやめた。
結果、4カ月で過去問5~6回分を解き、カードは200枚程度出来た。
正答率は、波がありつつも約65%→約80%程度まで上昇。
本番でも約80%程度取れた。
・勉強方法(午後(科目B))
今回(2023年)から形式が大幅に変化(公式サイトより)。
分野は減り、情セキ(2割)とアルゴリズム(擬似言語)(8割)のみに。データベース・表計算などは廃止。
また、大問5(選択)から小問20(必須)へ。
そのため、厳密な意味での過去問が無い。
仕方なく過去問の「情セキ(問1)」と「アルゴリズム(問8)」のみ解いた。
また公式から配布されたサンプル問題も解いた。
午前問題の過去問が一回分終わったら、午後問題を一回分(問1と問8のみ)を解くペース。
(一日15分しかやらないので、一周するのに2~3週間かかった)
※アルゴリズムはメモがあった方が解きやすいので、できれば通勤電車などではなく机上で解いた方が良い。
午後問題も、間違えた問題は暗記カードにした(wordHolic)。
(問題文そのままだと長くなってしまう場合は、要点だけを問題形式にして、カードに記載)
午後問題も過去問5~6回くらい説いた。
正答率は波があるが80%→90%くらいに上昇。本番では88%。
本番では、考える問題に思ったより時間を取られ、時間ギリギリになった。
また単純に頭も疲れた。
午後は過去問そのままは出ないが、内容はあまり変わらないので落ち着けば解けた。一問、自信のない問題があった。
■本番結果
科目A(午前)755
科目B(午後)885
合格基準6割だそうなのでたぶん合格。
■感想
勉強当初から合格ボーダーに乗っていたことや、受験した4月に保育園や新職場でバタバタしていたことで、
正直あまり熱心に勉強できなかった。
当日もかなり戸惑ってしまった。
でも、それほど難しい試験ではないので合格できた。良かった。
次は応用情報も取るなら、がっつりやった方が良いかな、と思う。