僕はこの、被験者を伴う実験というのが非常に心が重い。
わざわざ来て頂いて、装置のトラブルなどで延長・中止になってしまったら非常に心苦しいからだ。
そんな訳で非常に憂鬱で、それなのに(持ち前の怠け癖のせいで)十分に準備できなかった部分もあり、朝から不安なスタートだった。
当初、不安は的中し、何故か実験室が開かなかったり、装置の1つが不具合で何時間も正しく動作しなかったりと、大変だった。
開始が遅れて被験者(後輩)も待たせてしまい、「今日はもう中止かな」と諦めかけていた。
しかし努力の甲斐もあり、電話によるゼミメンバーの助言もあり、何とか測定までこぎつけた。
そして時間内にすべて終わらせることが出来た(もともと長めに時間設定はしていたのだが)。
素直に嬉しかった。
データがきちんと採れているかは現時点では分からないのだけど、達成感はあった。
今回は、「締め切りに追われて行った実験」ではなく、
「早めに行動して行った実験」だったという点も今の気分の良さに繋がっていると思われる。
まあ実際には、装置の故障もあり完全なデータではないし、今後データの解析(物凄く手間がかかる)もあるし、手放しで喜べるような状況ではない。
それに、以前も書いたとおり、実験は研究の本質ではないのだ。
しかし、まあ、とりあえず今日は気分が良い。
それで良いのか悪いのかは知らない。今日のところはそれで満足しておこう。
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