kenpi20の灰色マインドマップ日記

にわか作家志望(某メーカー研究職、新入社員)による、現状把握・思考整理

【日記】 バイト先で生じている差別とそれに対する諦念 ――僕たちは世界を変えることができない。

 

バイト先で起きている性差別と年齢差別についての話。

 

僕は今までここにバイト先の愚痴をほとんど書いたことがないけれど、

それは「素晴らしい労働環境だから」などではなく、単に諦めているからである。

 

非効率な仕事内容も、歪んだ人間関係も、オーナーの的はずれな口出しも、「これを含めてこの時給なんだ」と思うことで自分を納得させている。

何より、ここで何か言っても仕方がないな、と想っている。

 

 

が、今回は敢えて先日の件をここに書きたいと思う。とても悲しかったからだ。

 

その件とは、新しく入ったバイトの新人のことだ。

その新人は、40-50代くらいの女性だった。
そして、僕のバイト先は飲食店なのだが、彼女の担当はホール(ウエイトレス)ではなくキッチン(厨房)だった。

 

この件は、2つの意味でイレギュラーである。

まず1つは、うちのバイトは今まで10代~20代の人間しか居なかったこと。

そして2つ目に、うちの店では、「男はキッチン担当、女はホール担当を強制される」という明文化されたルールがあったこと。

 

つまり彼女は、女性だけれど、年齢が高いからという理由でキッチン担当に回されたのだ。

 

これは明確な差別である。

そもそも、男女で担当場所を強制させること自体が差別であるし、彼女の年齢を理由に特別扱いすることも差別であろう。

 

もしこの件をオーナーに抗議したら、ほぼ間違いなく以下のような意見が返ってくる。

「俺が差別意識を持っているわけではない。ただ客のニーズに答えているだけだ」

 

つまり、「若い女性のウエイトレスが良い」という差別意識を持った客が居るから仕方ないことなのだ、ということだ。

この意見は「男がウエイターをやっている人気店は山ほどある」という反例を示すだけで意味を失う馬鹿げた論理でしかないが、差別意識を持った客が1人以上存在していることもまた事実ではある。

 

 

だがそうだとしても、実際にこの差別的扱いを実行したのはオーナーである。

確かに「差別主義者であること」と「周囲の差別主義者を想定してそれに合わせること」は根本的に異なる。しかしどちらであっても罪深いことに変わりはない。

オーナーは事実として差別を行っている。そして僕は差別が嫌いだ。

 

 

とはいえ、オーナーに個人的にどうこう言うつもりはない。

この手の問題について、差別主義者に何を言っても話し合いで解決することなど根本的に不可能だ(「ジャップは黙れ!」と連呼する白人を説得できるか? そういうことだ)。
そして、そもそもオーナーや一部の客を説得させても何も変わらないからだ。彼らを奇跡的に説得できても、差別主義者は客や新人としてどんどん襲来するし、彼女を差別から救うことはできない。

その場しのぎの対応は何の意味も持たない。

僕たちは世界を変えることができない。

 

結果として彼女もこの差別的扱いを受け入れている訳で、皆が口を噤んでいれば、何の問題もない職場、ということになるのだろう。

 

 

だから、僕は言えることは、この世界に差別が存在しているという事だけだ。

それを個人のせいにするか、社会のせいにするか、国のせいにするか、そんなことに興味はない。そこに解決策はおそらくない。

 

僕は差別が嫌いだ。そして差別は存在する。それが悲しい。

僕が言えるのだそれだけだ。