kenpi20の灰色マインドマップ日記

都内で暮らす会社員のライフログ、現状把握、自己分析

【小説以外感想その1】『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』(茂木健一郎) ――斬新さはないが堅実なタスク処理術

 

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方

 

 

【ジャンル】 ビジネス書? 自己啓発本? 

【公開年】2015年
【読了時】2015年
【レビュー執筆時】2015年

 

 

■この本を読んだ理由
上司に薦められて(笑)。
ビジネス書は嫌いだし、茂木氏にも興味ないが、上司のご機嫌取りのために読んだ。
(最低の読者だ。)

 


■概要
仕事や勉強で結果を出すためには、「すぐやる脳」を持つことが重要。
「すぐやる脳」に切り替えるための時間管理法、仕事への取り組み方を具体的に紹介。

 


■感想
ビジネス書が大嫌いな僕にしては、思っていたほど不快に感じなかった。

内容が一般的で汎用性が高いからだ。
例えば「自身の中で達成感を持て」とか「柔軟なtodoリストを作れ」とか、そりゃそうだろうといった事が書いてある。斬新さがない分、堅実かもしれない。


だが、これらに根拠はない。
そして根拠もなく「脳に良い」とか書いてしまうのは科学的ではない。
脳科学者を名乗って脳という言葉を使うなら、少なくとも注釈で引用論文を明記すべきだ(たぶん無いのだろうが)。

また、これはビジネス書全般の傾向だが、著名なビジネスマンを都合よく引き合いに出すのは卑怯。
例えば「ザッカーバーグに代表される成功者は、服装に無頓着。その分の脳の要領を仕事に割いているのだ」などと書いているが、反例はいくらでも思いつく(というか大体の社長はスーツを着ている)。


要するに、全般的に根拠が希薄だ。
でもまあ、今まで読んだビジネス書はほとんどこうだった。*1

これがエッセイなのだとすれば、別に根拠などなくても良いのだが、
それにしては、屁理屈で説得力を偽装したり、実際の問題に対して断定的だったりする。
そういうやり方は、あまりにも無責任だと想う。

 

話が広がった。この本の話に限ってまとめると以下のようになる。

「自身の中で達成感を持て」「柔軟なtodoリストを作れ」「あまり気負わずに習慣化しろ」といったアドバイスは、個人的には結構好きだ。
しかし、これらが正しいという根拠は、この本の中にも、実際の世界にも存在しない。
だから鵜呑みにするのは危険である。
そして、根拠もないのに断定的に書くのは非倫理的だ。

 

以上。
こんな不道徳な読み方をされて、作者も大変だな、と想う。

まあ、ビジネス書好きでも何でもない匿名ブログのイチ意見ということで。*2

 

 

 

 

 

*1:5,6冊しか読んでいないが。

*2:逃げ。