修士論文の修正が終わり、ほんの少し生活が落ち着いたので、いくつか現状報告。
最近の出来事をまとめると以下のようになる.
・大学院卒業確定した。
・飲食店のバイトを辞めた。4月まで、短期のコールセンターのバイトを始める。
・アトピー性皮膚炎が何故か再発。手や顔が荒れ、かなりひどくなったが、皮膚科の薬で沈静化。
・4月からの勤務地はまだ未定。一人暮らしに関しても詳細は未定。
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一番大きな話題は、やはり大学院卒業だろう。
まあ、卒業できそうだということは10月あたりから感じていたが、
実験をしたり、修士論文を書いたり、発表をしたりというのはやはりそれなりに大変だった。
最後まで心が折れずに続けられて良かった。
研究室の同期のうち、一人は秋ごろに心が折れてしまい、学校に来なくなった。
そしてそのまま卒業不可となった。
彼は「もう研究はしたくない」との理由で留年は拒み、大学院を辞めていった。
僕には彼の気持ちが分かる。
毎日毎日研究のことを考え、意義を問われ、進捗を求められると、自分の研究に本当に価値が有るのかに確信が持てなくなる。
そして基本的に、他の研究者は、自分の研究に対して"懐疑的な"目を向けてくる。
(何故なら、疑うことが科学の本質だからだ)
だから、「自分の研究の価値」は、自分が認めてあげなければ、他の誰も保証してくれない。
おそらく彼は、そういう環境に疲れてしまったのだ。
理論武装をすることに、それほどの熱意を保ち続けることに疲れてしまったのだろう。
それは悪いことではない。ただ、相性が悪かったのだと思う。
これから彼がどういう人生を送るのか(送るつもりなのか)は全く聞いていないが、僕はとりあえず、彼の幸福を願うばかりだ。
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僕は会社に入ってからも、おそらく企業の研究者として勤務する。
具体的な内容や専攻はまだ分からないけれど、どちらかというと不安よりも期待のほうが大きい。
僕は研究における討論は嫌いではない。
少なくとも、人間としての正しさを語り合う議論よりは、研究内容の是非(有用性・新規性)を問う討論のほうが、分かりやすいので好きだ。
「科学的な正しさ」は、時にはとても冷たいけれど、そのぶん洗練されていて面白いとも思う。
会社に入ってから、「疲れて」しまわないように注意したい。
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修士の卒業発表についても書きたかったが、長くなったのでここまで。
また毎日のように更新できたらいいな、と思っている。