昨日の続き。
母の意見に矛盾があることを導き出す。
まず、昨日の母の意見はこうだ。
「子供というものは、幼い頃は強く親を求める。
親はそれに応え、そのために仕事や交友関係を失う。
しかし成長した子供は、思春期を境に、親との距離を取りたがる。
それは、親の気持ちなど一切考えない自己中心的なものだ。
親は、そんな自己中心的な子供のために、不幸になる」
この意見は、「心変わり」を悪とすることで理屈が通っているように見えるが、実は論理が破綻している。
論理破綻を導くためのポイントは、親の立場から見て子供の心変わりは実質2回あるということだ。
つまり、
①「生まれる前の何も求めない状態」から「赤ん坊の頃の、強く母を求める状態」への心変わり
②「赤ん坊の頃の、強く母を求める状態」から「思春期以降の、強く母を求めない状態」への心変わり
の2つがある。
細かく区切れば無数にあるだろうが、最も大きいのはこの2つだ。*1
そして事実として、母は①の心変わりに関しては何も文句を言わなかったのに、②の心変わりに関してのみ文句を言い、僕を責めている。
何故か。
それは、「心変わり」そのものに腹を立てていたのではなく、「強く母を求めない状態」に腹を立てていたからだ。
以上より、母の「心変わりは悪だから、お前が悪い」という論理は破綻した。
母は「心変わりは悪だから」僕を責めていたのではなく、「強く母を求めなくなったから」僕を責めているのだ。
そしてそれを隠すために「心変わりは悪」という思ってもいない論理を用いた。*2
そして、「強く母を求めなくなった=悪」という倫理観は、流石にありえない。自己中心的としか言いようがない。そんな倫理観を僕が支持するはずがない。
以上より、母の論理は詭弁であり、僕がそれに従う必要はない。
母は用いたこの策は、卑劣で巧妙な手だ。
しかし、僕を騙せるほどの手ではなかった。
僕の勝ちだ。
※昨日の記事
【毒親】 心変わりすることを「悪」と規定されると、子供に勝ち目はない - けんぴの灰色マインドマップ日記