3日前の例とは違った意味で、意味をなさない問いがある。
「そもそも前提が間違っている問い」だ。
・何故この世界は嘘つきしか居ないのか
この問いの回答は、何だろうか。
正解は、「解なし」である。
何故なら、この世界は嘘つきだけでは無いからだ。
前提自体が間違っている問いは、やはりたくさんある。
・なぜ世界はこんなにも美しいのか
・なぜ日本人だけが世界で愛されるのか
・なぜ男は馬鹿なのか
・なぜ血液型占いは当たるのか
・なぜテレビや新聞は常に嘘をつくのか
これらは、前提が間違っているので解はない。
何故こういった意味のない問いが生まれるのか。
一言で言うと印象操作である。
「日本人だけが世界で愛されている」という嘘を人々に植え付けたいが、
そのまま口にするとその正誤が問われるので、
「なぜ日本人だけが世界で愛されるのか」と言うことで、正誤判定を避けようとしているのだ。
まれに、嘘をついているのではなく、物事の正誤が本当に判別できていない人も居るだろう。
どちらにしろ碌なものではない。
どうやら人間は、「質問に対して、答えを用意しなければならない」という強迫観念を持っているように思う。
質問の答えは無いかもしれない。
そう思っておくことは、精神的にかなりプラスになる。
※答えが断定できない、というパターンもあるだろう。今回はその話はしていないが。