今日は珍しく気分が良いので、ポジティブな日記を書こう。
僕が、(趣味で)小説を書く理由についてだ。
子供の頃、僕はぬいぐるみが好きだった。
買ってもらうぬいぐるみを決める時、「早くしなさい」と怒られる前に急いで決める必要はあったが、僕なりに真剣に決めた。
気に入ったぬいぐるみを手にとった時、僕はいつもぬいぐるみにこう尋ねた。
「うちの子になる?」
僕は、買ってもらったぬいぐるみは全て大事にしていた。
彼らのための場所はしっかり確保していたし、手入れも抜かりなく行い、一緒に寝た。たぶん、僕は彼らを愛していたと思う。
ぬいぐるみ間で差別は無かった。
僕は彼らを一様に愛していた。
「うちの子になる」とは、そういう意味だった。
成長するにつれてぬいぐるみは買わなくなったが、その問いかけの習慣は抜けなかった。
クッションを買う時も、本を買う時も、洋服を買う時も、僕は今でも心中で
「うちの子になる?」
と聞いていると思う。
ものを買うとはそういうことだ。
自分の世界に取り込んで、それを愛するということだ。
僕は、自分の書いた小説がそうなったらとても嬉しい。
ごく少数だが、即売会などで本を頒布したことがある。
これらを買ってくれたごくごく少数の方々は、悩みながらも、僕の小説を自分の本棚に置いてくれた。
気に入ってくれたらいいな、と思う。
僕は幸福が好きだし、他人が好きだ。
だから、僕の小説を読んでくれた人が幸福になってくれれば嬉しい。
愛してくれれば嬉しい。