爆笑問題がラジオで、
「アイドルはウンコしない」
と言われていた時代について話していた。
ゲストで来ていた伊集院光は、
と話していた。
僕はアイドル世代ではないけれど、この感覚はよく分かる。
それをよく感じるのが、小説家や詩人のTwitterだ。
小説上でしか会ったことのない憧れの作家がタイムラインに居て、日常ツイートをしているのは、
我儘だけどなんだか寂しさを感じてしまう。
よく漫画家やアニメ監督にリプライを送っている人が居るが、僕はそういうタイプではないのだ。
この話の肝は、「本当は現実を分かっている」という所だ。
アイドルがウンコする事なんて本当は皆分かっている。
パンを食べることも知っている。
作家が締切に追われる怠惰な日々を送っていることを知っている。
分かってはいる。それでも見たくない。
最近は「会いにいけるアイドル」が人気のようだし、
編集者などにもその流れを煽っている人も居るくらいだから、
僕のように感じる人は少数派なのかもしれない。
それでも僕は、現実逃避の受け皿として、
世界のどこかに神秘性の欠片が残っていてほしい。
情報速度の速いこの世界で、そんなことを望むのは、我儘なのだろうか。