kenpi20の灰色マインドマップ日記

都内で暮らす会社員のライフログ、現状把握、自己分析

【家庭問題】 結婚を前に、毒親(?)と"対決"した

 

親との関係に進捗があったので報告。

 

タイトルにある"対決"とは、

「実は今までこんな不満があった」と、毒親と腹を割って話す行為である。

 

 


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(今までの流れ)

 

このブログでは散々書いてきたことだが、我が家の状況についての概略。

 

まず、僕は子供の頃から親(特に母親)と反りが合わなかった。

何につけても過干渉なところがあったし、両親の仲が悪く喧嘩ばかりしているのも嫌だった。

 

恋人や進学、就職について干渉され、特に就職について

「全国展開している会社を受けるのであれば、今すぐ大学を辞めろ」

等と言われた(詳しくは当時の記事を参照)。

 

 

僕はすっかり参ってしまい、下血を繰り返した後、カウンセリングと精神科を受診した。


その後就職して一人暮らしを始め(この時にも色々あった)、

数ヶ月に一回家に帰る生活をしていたが、その帰省時に口論になり、1年ほど実家に帰らないこともあった。

 

そして現在、実家を離れて丸三年が経とうとしている。

 


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ここからは最近の話。

 

学生時代に知り合った女性と再会する機会があり、

その後色々あって、交際することになり、婚約した。

色々な生活の関係もあり、2018年の3月入籍を目指して動き始めた。

 

うちの両親は、結婚の挨拶に応じなかった。

何度か挨拶したいというメールを送ったのだが、

「就職時などにあれだけ揉めたのに、自分が困ったときだけお願いしてくるなんて非常識だ」

といって取り合ってくれなかった。

 

何度メールしても同じ調子で、「では挨拶の前に、その就職時の話を改めてしよう」とメールしても、

「その話もしたくない」「電話で話したくもない」「そもそもお前は親不孝で~(略)」

と、全く取り合ってくれなかった。

 

一方、相手方のご両親はとても理解のある方で、

僕が「親と不仲で、挨拶も出来ていない」と話しても、二人の結婚を認めてくださった。

更に、

「家族ってのは色々あるものだ。何度か『挨拶したい』とお願いはした方が良いだろうが、それでも拒まれたら、仕方ないだろう」

という言葉も頂いた。

 


僕はその後も何度か親にメールしたのだが、結果は変わらなかった。

なので、4~5回目でのメールで、

「なら、もう挨拶は良いです。入籍します」と言った。

 

すると、「私たちは結婚に反対です」とメールが返ってきた。


このメールからは、(勝手に結婚されるのは困る)という親の心情が見て取れた。
つまり端的に言えば、息子の結婚話を支配したいのだ(今まで挨拶すら拒んできた癖に)。
その事実に、何度目か分からない親への失望を抱いたが、「今なら会って話をしてくれるだろう」という予測も働いた。


ここで僕は考えた。

こちらとしては、別に黙って結婚してしまってもいい。*1

ただ、結婚する前に、親と家庭問題についてきちんと話しておきたい気持ちがあった。

 

もっと正直に言えば、

「今までカウンセリングや精神科に行った話をすれば、うちの親も考えを改め、家庭について考え直してくれるかもしれない」

という淡い期待があった。

 

この期に及んで、僕は両親と仲直りがしたかったのである。

 


そういう訳で、僕は「しつこいようですが、一度会って話せませんか?」とメールをした。

すると、「家族と話し合った結果、貴方を実家に呼び、話をさせることにしました」と返事が来た。


かくして、ついに僕は親と"対決"することにしたのである。

 

 

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数カ月ぶりに会った両親は既に機嫌を損ねていた。

僕はまず最初に、言いたいことを全て言った。

 

・「結婚をするかしないか」に関しては、反対されてもいずれはするので、今日この場で話し合うつもりはあまりない。

 

・その前段階の話として、僕は将来的に、貴方達と仲良くしたい。

 就職について揉めた時、僕はショックを受け、下血をして、カウンセリングと精神科にも通った。

 正直、家庭内で話し合って解決できるレベルではないと思うので、一緒にカウンセリングに行きませんか。

 


それに対する親の返答はこうだった。


・この家庭に問題は無い。
 お前が心身を悪くしたのは、お前自身に問題があるからだ。
 それを親のせいにしたお前は人間として最低だ。
 私たちは何も悪くないので、カウンセリングなど絶対に行かない。

 

・結婚を無断で行うのは駄目だ。
 家族とはそういうものだし、私達に迷惑がかかるから。

 

・今の人との結婚は許さない。
 挨拶の話もなしに結婚しようとする人間のクズだからだ。
 そんな人とは挨拶もしない。

 

・その他、僕と相手の人、相手のご両親に対する批判

 

 

こうしたことを数時間に渡って言われた。

僕は諦めきれず、十回以上に渡り「一緒にカウンセリングに来てほしい」と言った。

しかし両親の意見は変わらず、それどころか
「未だにお前を治せてないんだから不健康だからカウンセリングなんて詐欺だ」 

「『親が悪い』という意見を植え付けているのはカウンセラーで、本当は徹頭徹尾、お前が悪いんだ」 

などと言った。

 


僕は、最後の質問として、両親の目を見てこう訊いた。

「もう一度聞くけど、お父さんとお母さんは、本当にこの家庭に、何の問題もないと思っているの?」


母と父は、僕の目を見て、こう断言した。

「うちの家庭は『普通』だ。おかしいのは、お前の方だ」

 


それを聞いて、僕はようやく諦めがついた。


うちの両親は治らない。

嘘を言っている目ではなかった。事実の誤認もない。

その上で、両親は本当に「息子が悪い」と思っている。
そして、精神を病み下血した息子のことを、まったく心配していない。


もう治らないのだ。

うちの両親は治らない。
何があっても一生反省をしないし、息子を愛することもない。

僕は死ぬ瞬間まで、両親に愛されることはない。

 


薄々分かっていたことではあるが、ここに来てついに諦めがついた。

 

「じゃあ、家族の縁を切ります。さようなら」

 

そう言って僕は部屋を出た。

すると部屋を出て数秒してから、父親が強い語気で呼び止めた。*2


条件反射的に立ち止まってしまった僕は、再び家族の話を数時間聞いた。

まとめると、以下のような内容だった。


・縁を切るなど許さない。
 家族とはそういうものだし、私達に迷惑がかかるから。

 

・結婚を無断で行うのは駄目だ。
 家族とはそういうものだし、私達に迷惑がかかるから。

 

・今の人との結婚は反対だ。ただし挨拶を受ける気はない。
 私達が納得できるまで誠意を見せ続けろ。もしくは別れろ。その努力を怠るお前は人前のクズだ。

 

・その他、僕と相手の人、相手のご両親に対する批判

 

 

僕は目の前の人間たちが怖くなった。

息子に「縁を切るなどと言うな」と説得しているはずなのだが、血管を浮かび上がらせ、息子の人格否定に終始している。
嘘でも「お前と家族で居たい」などという言葉は出てこないのだ。

これで説得しているつもりなのだろうか?

 

その後も二度、「もういいから縁を切る」と言ったのだが、「駄目だったら駄目だ」の一点張りとなった。
(そもそも、一方が「縁を切る」と言っていて、それを拒否することは実際問題出来ないはずだが)


結局は「終電の時間が近いから帰ります」と言って家をあとにした。

帰りの新幹線では、少し泣いた後、体調がおかしくなり安静にして過ごした。


結婚話としては何も進展しなかったが、

僕の中では大きな収穫があり、そして決心がついた日となった。

 


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それから一週間ほど経った現在までの動向。


まず僕は、親と縁を切ることに決めた。連絡を取らない。葬式にも出ない。
そして、了承を得ずに入籍することにした。

結婚相手の人と、相手方の両親にもその話をした。全員、了承してくれた。

時期を見て、両親に「入籍します。縁を切ります。もう連絡は返しません」という旨の連絡をしようと考えている。

 


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親と話した直後の数日間は、親の発言が少し頭に残っており、

「無断で結婚するのは悪いことなのではないか」

「本当はやはり僕が悪いのではないか」

などと思い悩んだりもした。

 

しかし一週間ほど経った今となっては、そうした悩みは特に無い。

この件についても、別記事で詳しく書きたいと思う。

 


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今日はひとまずここまで。

結論として、うちの親は変わらなかった。

「親は変わらない」ということは、『毒になる親』を初めとする多くの書籍に書かれていることだ。

またカウンセラーの先生その他専門家もそう言っており、ネットの体験談などでもそう書かれている。


しかし当事者としては、やはり自分で試すことで、初めて納得できた。

その意味で、この"対決"には意味があったのだと思う。(ひどく苦い味の体験だったが)

 

 

ただし、「"対決"は万人に勧められる行為ではない」ことも書いておく。*3

 

"対決"には、エネルギーが要る。体力と精神の消耗もあるだろう。下手すれば入院や死に繋がりかねない危険な行為だ。

まだ学生の場合、生活や学業、進学に直結する可能性もある。これはあなたの人生だ。あなたは、自分の生活や人生を第一に考えて動いていい。

 

それに、何かが解決する訳ではない。自分の心が楽になるかもしれないが、ならないかもしれない。

"対決"をせずに親と適度な距離をとって生きることも十分可能だし、合理的でもある。事実、僕もそうしてきた。

以上の理由で、僕は"対決"を強く勧めはしない。

 

 

僕が今回"対決"をしたのは、結婚前にはっきりさせておきたかったからだ。

 

もしも望みがあるのなら、両親に結婚を了承してほしかったし、子供の顔を見せたりもしたかった。そうすることが相手の人の幸福にも繋がると思った。

しかし望みがないのなら、完全に連絡を断たないと、相手の人に甚大な被害が出ると思った。

結婚や子育てに口出しをされ、僕の新しい家族を不幸にすることだけは、絶対に避けたいと思った。

 

これですら僕の個人的な考えであり、まあ、実際の所はどちらを選んでもいい、と書いておこう。

 

 

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まだ思い出すには少々辛い話だが、気持ちの整理と、何処かの誰かの為になればいいと思って書いた。

 

個人的には、もう縁を切るし、親のことはあまり考えずに過ごしたいと思う。

しかしまだ書きたいことはいくつかあるし、実際書くだろう。
その時はまた付き合って貰えると有り難い。

 

 

 

*1:親の了承を得ずに結婚することに関しては色々な意見があるだろうが、親が親だし、挨拶すら断られているのだから、別に良いと思った(この辺の葛藤は別記事で書こう)。

*2:生まれてこの方、(母ではなく)父が語気を強めたのを初めて見たので驚いた。僕の予想では、僕の見ていないところで、母に「縁を切ると言われたら呼び止めろ」と命令されていたのではないかと思う。

*3:ここだけの話、僕の担当のカウンセラーの先生も、"対決"には消極的だった