kenpi20の灰色マインドマップ日記

都内で暮らす会社員のライフログ、現状把握、自己分析

【日記】 統計学の面白さ ―― 「それは偶然なのか?」がはっきり分かる


最近気づいたのだが、統計学は面白い。

 

統計学とは何かを平たく説明すると、

「たくさんの数値を基に、それらのパターンを調べる学問(手法)」

といったところだろうか。

 

「男女で寿命は違うのか?」とか、

「身長と足の早さには関係があるのか?」とか、

「お菓子の美味しさと、砂糖の量と、カロリーの高さにはどんな関係があるのか?」といった、

データとデータを比較することで意味を見出す学問だ。

 

 

これのどこが面白いのかを説明するのは非常に難しいが、僕が気に入っている点は、

「偶然かどうかかがはっきりする」

ということだ。

 

 

先ほどの例で話そう。

僕の曾祖母は60代で亡くなった。一方、曽祖父は95歳まで生きた。

この話を聞いて、「なるほど、男のほうが長生きなのか」と思うだろうか。

もちろん、そうは言えない。曾祖父が長生きしたのは偶然かもしれないからだ。

 

では、友人10人の曽祖父について調べてみよう。

すると、曾祖母のほうが長生きだった人が7人も居た。

この結果をもって、「なるほど、女のほうが長生きなのか」と言えるだろうか。

まだ言えない。10人なんて明らかに少ないし、そもそも「どちらが多いか」でそんなことを言い切ってはいけない。


では、どうすればいいのだろうか?

そこで用いられるのが統計学だ。

 

このケースの場合、具体的には、t検定という計算をする。

すると、

「○%の確率で、"一般的に女性(男性)のほうが長生きだ"と言えるよ」

という結果が得られる。

ここで、○に入る数字が95%以上*1であれば、

「一般的に女性(男性)のほうが長生きだ」

と言っていいことになっている。

つまり、僕の曾祖父の方が長生きだったのは、「偶然」だったということになる。

 

このような段階を踏むことで、世の中のいろいろな現象が「偶然なのかどうか」が分かる。

 

例えば、「お菓子を食べ過ぎると虫歯になる」は本当なのか。

例えば、「最近、女性にモテるようになった気がする」は本当なのか。

例えば、「児童ポルノを規制すれば、性犯罪は減る」は本当なのか。

 


これらが偶然かどうかは、統計学を用いることで明らかになる。

 

僕はこの、世界を解明できる感覚がとても面白いと思う。

僕は世界に規則性があってほしい。*2

そして、正しい規則性を知りたい。

 

 

感覚の問題だから共感してもらえる自信は無いが、

「世界にはパターンがある」という仮説は、夢があるし、救いがあるし、面白い。僕はそう思う。

 

 

*1:この数字は分野によって異なる。例えば医学分野では99%や99.9%となる

*2:なんて科学的な発想。