最近おぼろげに想っていること。
人生というと、「目標を定めて、それに向けて努力すること」が正しいとされることが多い。
でも、「楽しい瞬間を維持する」ってだけでも、十分なのではないか。
何か偉業をを達成する必要なんて無いんじゃないか。
ただ、後者の「楽しい瞬間を維持する」というのは、楽なようで、実は厳しい条件がいくつかある。
まず第一の条件として、今が楽しくなければならない。
貧困にあえいでいるとか、病気で体が痛いとか、精神を病んでいるとか、叶えたい夢の前で苦しんでいるとか、人間関係などに問題を抱えていているとか、そういう状態では「今が楽しい」とはいえない。
これらを全て解決しなければならない。
次に第二の条件として、今後も楽しい状態を維持できる見込み、が必須である。
そういう意味で、例えば学生のうちはこの条件は満たせない。
何故なら、確実で定期的な収入が確保できていることが必要条件だからだ。
他にも、自分にとって必要であれば、健康とか恋人とか、そういうものの維持(できる見込み)が必要となる。
ここまでくると、正直言って絶望的な難易度だと言える。
この条件を満たすくらいなら、なにか適当な夢(目標)をでっちあげて、「これ向けて努力しているから大丈夫」という免罪符を持ったほうが楽なようにすら思える。
だが、いくつか裏技がある。
第一の条件(今を楽しむ)の裏技は、食事や酒だ。
即物的な幸福によって自分を騙すことはそこまで難しくない。
第二の条件(今後の楽しさの見込みの)の裏技は、自殺だ。
「不幸になったら自殺しよう」と考えれば、第二の条件は無いに等しい。
ただ問題として、「自殺によって解決できない問題を抱える(他者の幸福を望むなど)」「自殺そのものが怖い」という状況に陥ったらアウトだ。
そのことは忘れない方がいい。
こういう裏技も駆使しつつ、第一・第二の条件を満たせば、「楽しい瞬間を維持する」という状態になれる。
一瞬の夢のために努力する人生もいいけれど、こうやって「常に幸福な状態」を目指す人生も良いんじゃないかな、と思う。
まあ、何にせよ楽な道はほとんど無い。