私事で恐縮だが(いつもそうだ)、久しぶりに家庭の問題について書こう。
というのも、今日は内定式があって来年以降ののことを少し考えたからだ。
まず、現状を簡単に。
うちの両親は少し性格に問題があって、息子が思い通りに動かないと怒鳴り散らしたり暴力をふるう癖があった。
彼らの言動を一言で言うと、「息子に自分の思い通りの行動をさせるために、それ以外のことをすることに罪悪感を植え付ける」ということだ。
「一生一緒に住まない息子は人間のクズ」とか、「恋人を作るような息子は人間のクズ」だとか、「土日に友達と遊びにいく息子はクズ」だとか訳の分からない価値観を教えこまれた。
また、過去の自分の虐待やらを「無かったこと」にし、「そんな思い出を捏造するお前は人間のクズだ」という価値観も刷り込まれた。
そんな状況にあって、僕は最近まで、罪悪感を植え付けられていることに気付かず、本当に自分が悪いと思っていた。
親の異常さに気付いたのは、それが原因で体を壊した時で、その頃はすぐに家を出る経済的余裕がなかった。
なので、表面上はうまくやって、就職する際(来年の4月)まで実家暮らしに耐えようと決めた。
そして、来年に就職したら一人暮らしを始めようと思っていた。
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ここからは今日の話。
内定式に参加して勤務地に関する話を聞いた。
理系の僕には、勤務地の選択肢が、以下の二種類がある。
① 研究所:関東。いずれも実家から1時間半くらいで社宅は借りられない。
② 工場:全国。社宅が借りられる。
仕事の内容から言って、僕は研究が好きなので、研究所に行きたい。
しかしいくつか問題がある。
そのうちで最大のものは、「近いのだから実家から通えばいい」という親(+人事)からの圧力だ。
勤務地が決まった際(4月)、両親には確実に「近いのだから実家から通えばいい」と言われるだろう。
そこで僕は何とかうまいことを言って一人暮らしを始めなければならない。
しかし、そこでの両親との口論に、心が耐えられる気がしない。
「一人暮らしを始めるお前は、人間のクズだ」という言説を延々と聞かされるのが分かっているからだ。
具体的には以下のようなことを言われると考えられる。
・これから年をとっていく両親を置いて出て行くなんて人間のクズだ。
・一人暮らしはお金がかかる。それなのに出て行くということは、私達が嫌いなのだ。両親を嫌うなんて人間のクズだ。
僕は、それらの言葉によって、罪悪感を心に貯めてしまう気がする。
彼らの言葉に負けると、僕は来年以降も実家暮らしとなってしまう。
彼らの言葉によって、それが最善であるように感じてしまう。
しかし、もしこれ以上彼らと一緒に暮らすと、僕は更に体を壊し、近いうちに死ぬだろう。
それは避けなければならない、と思う。
だから何とか彼らとの会話(洗脳)に耐えなければならない。
しかし、もう疲れたので、会話をする前に死んでしまいたいなあ、という気持ちもある。
また、会話が怖いので、もうずっと実家に暮らしてしまったほうがいいのではないかという気持ちもある。
そうして死んでいく方が、もしかしたら楽かもしれない。
これについては、また深く考える必要がある。
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どの決断をしたって、僕は無傷ではいられない。
これはこの家に生まれた時点で決まっていたことだ。
「配られたカードで勝負するしかない」
なんて無責任なことを言ってくる人もいるだろう。
しかし、たとえそうだとしても、僕はもう痛い思いはしたくない。
僕は痛みから逃げられない。
僕に配られたカードは全て苦渋に満ちたものだった。
辛いことばかりでくらくらする。
もしも神がいるとしたら、僕のことが心底嫌いなのだろう。