さあ、忙しい。今日は忙しい。
研究関連の書類を書いている。正直日記なんて書いている場合ではない。
そんな中で、現在進行形で苦しめられている「機械」について書こう。
僕の大学・大学院での専攻は「機械」である。その中でもロボット系だ。
ロボットというと、二足歩行の「がしゃーんがしゃーん」と動くモノを想像するかもしれないが、僕の作っているものは、まあ近からず遠からずといったところだ。
見た目は違うけれど、中身はそういったものとそんなに変わらない。
だが、前にも書いたかもしれないが、僕は別に機械が好きな訳ではない。
就職率がいいから機械系に入った。それだけだ。
そして僕の就職先(内定先)は、別に機械系の会社ではない。
だから、機械系の研究や勉強とは、今年度でお別れだ。
あと半年のお付き合いである。
機械と別れることは、別にいいのだけど、さすがに6年もやってきたわけで少しは感慨がある。
3DのCADや手書きの製図から始まって、旋盤やフライス盤も嫌というほど動かしたし、秋葉原のパーツ屋で抵抗やICドライバなんかを買ったり、ハンダ付けや配線などの電子工作もやったし、今流行を3Dプリンターを使ったりもした。
思えば遠くに来たもんだ、という感じだ。
僕が機械を好きになれない点は、理論通りにいかないところだ。
非経験者でもわかると思うが、機械というものは、配線ミスや部品の不良なんかですぐに動かなくなる。そのほとんどは原因不明だ。
機械は気分屋だ。そのことに、最初から最後まで苦しめられた。
しかし、そんな日々ももうすぐ終わりだ。
おそらく就職先では、ハンダ付けミスや装置不良で何十時間も吹き飛ぶ、といったことは起こらないだろう。
せいせいする。
せいせいするのに、現在進行形で苦しめられているのに、やっぱり何か物悲しい気持ちになってしまうのは、やっぱり人間とは不思議なものだと思う。
もしかしたら老後、趣味でまた秋葉原の電気街に通ったりして。
もしそんなことになったら、僕はまた渋い顔をして「これだから機械って面倒だよな」などと愚痴をこぼすだろう。
もし僕がそんな老人なったら、温かい目で見守ってあげてください。