kenpi20の灰色マインドマップ日記

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【推理小説】 超初心者におすすめのミステリ小説 4選

 

今日はミステリの話をしましょう。

 

「ミステリ小説を読んでみたいけど、どれから読んでいいか分からない」

そんな方のために、ミステリ入門にぴったりな小説を4つピックアップします。 

 

今日紹介するものは、どれも凄く有名で、面白くて、しかも読みやすいミステリです。

特徴ごとに紹介しますので、興味のあるものがあったら、読んでみてくださいね。

 

 

 

0.「ミステリ」って何?

最初にそこをお話しておきましょう。
「ミステリ」(≒ミステリー、ミステリィ)とは、 謎めいたことが起き、その解明がメインとなる作品のことです。
ちなみに「推理小説」とは、ミステリの中で、読者が真相を推理することがメインの小説を指します。

 

つまり、「ミステリ」は「推理小説」よりも広い意味を持っています。

今回はその中でも、特にミステリらしさを味わえる、王道なミステリ小説を紹介していきます。

 

 

1. とりあえず何でもいいからミステリを読んでみたい!

・『そして誰もいなくなった』 / アガサ・クリスティ

 

何でもいいからミステリを読んでみたい。
そんな人は、これを選んでおけば、まず間違いはありません。

 

断言します。いつ、誰が、どこで読んでも絶対に面白い小説です(言いすぎ?)。


本書は「世界で最も売れたミステリ小説」であり、
作者のクリスティは「世界で最も売れたミステリ作家」でもあります。
(※作家全体としては2位。1位はシェイクスピア

 

まあ、売上なんてどうでも良いのです。やはり特筆すべきはその内容の面白さでしょう。
無人島から出られなくなった男女10人が、一人ずつ殺されていくというストーリー。
いったい犯人は誰なのか? 次に殺されるのは誰なのか?
そして嫌でも考えてしまうタイトルの謎……本当に、「そして誰もいなくなった」になってしまうのか?

 

読んでいる途中はずっとハラハラドキドキし、誰が犯人なのかを考えさせられ、とっても読みやすい文章にぐいぐい引きこまれ、そしてラストシーンに驚かされます。

 

まさに、ミステリのお手本とも言える傑作。

読んでおいて、絶対に損はないでしょう。

 

 

 

2. 今流行っている作家のミステリ小説が読みたい!

・『容疑者Xの献身』 / 東野圭吾

 

容疑者Xの献身 (文春文庫)
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 今流行の作家で、面白いミステリが読みたい。となると、この作品がおすすめです。

 本書は直木賞受賞作品であり、映画化もされているので、名前は聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。「ガリレオ」シリーズの三作目ですが、本書からでも十分楽しめます。

 

 舞台は現代。アパート暮らしのシングルマザー・靖子は、ささいな諍いが原因で暴力をふるう元夫を殺してしまう。それを知った隣人の数学者・石神は、彼女を捜査の手から救うためにある計画を立てる。

 

 一言で言うと、非常に完成度の高い小説です。

 完璧とも言える石神の計画を、主人公は見破れるのか? 石神はどうなってしまうのか?  石神の計画の目的は?

 早く続きを読みたくなる仕掛けがたくさんあり、哀愁ただよう数学者のキャラクターも読んでいて面白いです。

 そして何よりすごいのが、一般受けする面白い小説でありながら、ミステリ小説としてもしっかりと完成されているところ。

 「謎が解決されていく面白さを知る」という意味で、とてもおすすめです。

 

 

 

3."驚愕のラスト"を楽しみたい!

・『十角館の殺人』 / 綾辻行人

 

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)
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 「驚愕のラスト」と言えば、これを挙げるほかありません。

「たった一行で全てがひっくり返る」とは、まさにこの小説のための言葉です。

 

とある大学の推理小説研究会の面々が、かつて殺人事件が起きたとされる無人島に宿泊することに。

島に唯一存在する十角形の屋敷「十角館」を舞台に、連続殺人事件が発生する。

 

1987年に発表され、日本の推理小説ブーム(新本格ブーム)の火付け役となった作品です。

日本のミステリファンの間では特別な作品とされており、最も好きな小説だと公言する方も少なくありません(かくいう私もその一人です)。

 

この小説の魅力は、何といっても「衝撃のラスト」でしょう。
私は「あの一行」を読んだ瞬間、驚きで本を落としそうになった事を覚えています。
これについては、ここで語る訳にはいかないので、読んでもらうしかないでしょう。

とはいえ、もちろんラスト以外にも魅力がたくさんあります。
例えば、この小説の「無人島」「連続殺人」「謎の犯人像」といった設定は、明らかに前述の『そして誰もいなくなった』を意識したものです。
そういった「推理小説らしさ」を全面に出した雰囲気が、この小説の魅力のひとつです。

また、作中の推理小説研究会の面々がそれぞれ事件を推理していく様子は、なかなか読み応えがあって、奥が深く、可愛くもあります。

 

そういった点も含めて、「記憶に残る読書体験」をしたいのであれば、本書を強くおすすめします。

 

 

 

4. "大掛かりなトリック"を楽しみたい!

・『斜め屋敷の犯罪』 / 島田荘司

  

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)
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 「ミステリ小説って、大掛かりなトリックが出てくるやつでしょ?」 そう思う人も多いでしょう。

そんなあなたにおすすめなのが、『斜め屋敷の犯罪』です。

はっきり言います。この小説には凄く大仕掛けのトリックが出てきます。

そのトリックは、ある意味で物凄く馬鹿馬鹿しいのですが、しかしその綿密な計画と論理性に、あなたは驚くでしょう。

 

舞台は北海道の宗谷岬。吹雪の中、5度ほどナナメに傾いて立つ『斜め屋敷』でパーティが開かれる。
そして翌日、招待客の一人が死体で発見される。しかしその部屋は密室! 果たして犯人は? そして密室のトリックとは?

 

もしこれが最初に読んだ推理小説なら、あなたは最初こう思うかもしれません。

 

「殺人のためにここまでする奴なんて居るはずない! こんなの非現実的だ!」

 

その意見は、間違っていません。
しかし、読み終わってからしばらくすると、別の気持ちが湧いてきます。

 

「それにしても、このトリックは、本当に実現可能なのだろうか」
「これ以外に、方法は無いのだろうか」

 

よくよく考えていくと、あなたは気付くでしょう。

この一見すると荒唐無稽なトリックは、実は綿密に練られた、非常に論理的なトリックなのです。

 

その事に気付いた瞬間、あなたはこの小説の虜になっています。

綿密に練られた、大掛かりなトリック。

トリックと論理性の面白さを知るためには、この小説がおすすめです。

 

 

 

5. おわりに (本当はもっとたくさん紹介したいけれど……)

 

とりあえず今日の紹介は以上です。

 

<今日紹介した本まとめ>

・『そして誰もいなくなった』 / アガサ・クリスティ
・『容疑者Xの献身』 / 東野圭吾
・『十角館の殺人』/綾辻行人
・『斜め屋敷の犯罪』 / 島田荘司

 

ミステリファンの人が見たら、間違いなく「こんな本、今さら紹介するなよ!」と怒りだすでしょう。

これらの本は、それほど有名なミステリ小説です。

ですが、やはりそれだけ面白い小説でもあります。

興味があったら、読んでみてくださいね。

 

 

本当は、もっともっと紹介したい本がたくさんあるのですが、

今日はそれをグッと我慢して、とても王道な作品4つに絞りました。

一気にたくさん紹介されても、読む気が失せるだろうと思ったからです。

 

次の機会には、ジャンルごと(ホラー風味、スプラッタもの、ほんわかするもの、社会派、本格派などなど)にオススメを紹介していけたらなと思います。

 

 

「ミステリ」は、とっても幅広いジャンルです。

このミステリ入門記事が、広大なミステリの世界に足を踏み入れるきっかけとなってくれたら幸いです。